Mermaid princess's Caudal fin is kissed

*01

 

The ship with big 3 masts was floating on the sea.
The whole is colored with a flower and the ship seemed to be the royal palace completely.

The ear of the mermaid princess who is in a sea surface hears people's laughing voice.

海には、3本マストの大きな船が浮かんでいました。
船は全体が花々で彩られ、まるで宮殿のようでした。

海上にいる人魚姫の耳に、人々の笑い声が聞こえてきます。



 

 瞳を凝らしてみれば、人々は甲板に出て華やかなパーティーを行っています。時折大きな音をたて、明るい中でも美しい花火が上がっています。
 人魚姫は、船の上で人がいない場所を狙い近づいてみました。

 

 船に近づくと、遠くからでも人魚姫にまで話し声が聞こえてきます。

 

『・・・を拝見されまして?』

『っつたく、ドコいったんだ!』

『ええそれはもう!! さすが《貴公子の中の貴公子》と言われる御方ですわね』

『なんでも本日は隣国の姫たっての希望で船上パーティーとか』

『婚約間近かしら』

『・・・王子の誕生日に招待されるなんて光栄ですわ〜v』

『うらやましいですこと』

 

「?? えと。王子様がこの船には乗ってるんだ、スゴイ!」
 人魚姫は聞こえてくる言葉を拾い集め、この船がいま王子の誕生パーティーをしていることを知りました。

 もう少し船に近づいた人魚姫は、船影にひっそりと身を隠してみました。
 ちょうど船室(客室)の真下で、船の形が邪魔になって、乗船者達からは見えません。
 人魚姫の位置から左上に、ちょうど客室の丸窓が見えます。

と、突然丸窓に人影が映りました。
「・・・えっ!」
 慌てた人魚姫ですが、自分が見えない様に丸窓を窺ってみます。

―そこには。

 

そこには、
白い白い服を身に纏ったヒトがいて。

白い服に、漆黒の髪がやけに目立った。
片目に付けたモノクルが船の明かりに反射して、銀色に輝く。

でも、一番見つめてしまったのは、瞳。

どこか挑戦的で不敵な目。

こちらを見て、ふっと笑う。
まるでいたずらっ子のように。

 

「・・・・??!!!」

 ざぶん。

 人魚姫は慌てて海に潜り、船から少し距離をおきました。

「はぁぁ〜!! びっくりした!!」
 ドキドキする胸を抑え、人魚姫は船を見入っていたのでした。

 

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白いヒトチョビットだけ(笑) おそらく「船=魚料理+どこ見ても魚」に不貞腐れて個室に逃亡したのかと推測(爆)

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