[ Noah's Ark ] の見る夢は?

[中編]

 

 
かち。

かち。

 ヒロキを見た瞬間。
 頭の中で何かの歯車がぴったりと合い、回りだす。

----これ.....思い..出せ......たら......だね......?

かち。

かち。

 ゆっくり回る歯車のリズムのように、自分の指がのろのろとキーボードを押す。アドレスバーに、まるで知っていたかのように、見たこともないアドレスを打ち込んでいく。

「・・・・んだよ、これ・・・」
 止めたくても。
 今、ここでオレは目をそらしたら駄目だと思った。
 たぶんここで逃げたら。絶対、答えは見つからない。

かち。

かち。
 

 
 
 


 
ENTER. 

 

 

 
かち。

【サイトパスワードとIDの入力をお願いいたします】

かち。かち。かちかち。かちかち。かち。

ENTER.

【入室パスワードの入力を.....】

【管理IDの入力をお願いいたします】

.......ENTER.....

 ヴンッ。

 突然画面のフラッシュバック。
 一瞬だけ室内の電源全てが落ちる。
「っっっ・・・!!」
 白い光に眩しくて思わず目を細める。

 目を開ければ、

 

 真っ白な画面に、ヒロキの画像?
 オレににっこりと笑いかけた。
『諸星君、来てくれてありがとう』

----ありがとう.......!

 

 

「お前死んでるんじゃっ・・・!!」
 思わず出た言葉に、何の変化も表さずにヒロキは語る。

『この映像は、本当に最後に僕・・・【Noah's Ark】が作り出して保存しておくデータです』

「お前が、Noah's Ark.....?」

----いい...かな?

 まただ。また、思い出せそうで思い出せない!

 

『ここを覗いてくれると信じて、諸星君に残しておく場所です。諸星君が【課題】をクリアしてここにいる事を前提で僕は話します。諸星君ならきっと見ているよね....』
  

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