The phantom of summer
*HEIJI
まだよう理屈はわからんけど。
お前の手は絶対離さへんから、な。
『平次のアホっっ!!』 なんでケンカしたかなんて理由はもうわからない。 「なのに、なんで・・・」 和葉と丸一日口を聞いてない。
見上げた部活帰りの空は、ちょうど明るいオレンジ、夏の夕暮れ空。 「オレにどうしろっちゅーねん」
合わない視線。 そんで。 「・・・・そんで何や、オレ」 和葉が隣にいるのが当たり前だったから。 「環境が変わって少しおかしいだけや」 考えるだけ無駄やろ 「アイツ。目ぇ合わせへんし、言葉も交わさへんクセして・・・ ほんの一瞬だけ合う瞳。すぐにそらされた目は、そらしたクセに自分に何かを訴えているように見えた。 「あ〜・・・。色々考えるのは今はナシにしよ」 和葉は大事な幼馴染みや。
考えてしまったら。 今の関係を壊してしまいそうだ。
そして、今はまだ謎にしておきたいオレがいる。 「・・・しゃーない。電話しよか」 まだ今の関係で、甘えさせといて。
「あ〜、和葉? 平次やけどなー」 END? |
「GARNET CROW」の「夏の幻」を聞いていて浮かんできたネタ。平次編デス。 和葉編と関連性を持たせていたら、あんまり詩の方と関連性がなくなってしまいました。 なんかこう、とことん恋愛から疎そうな平次に仕上がったというか、なんというか(汗) がんばれ、和葉ちゃん!! |
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